せっかくなら相手がどんな背景を持ってるのか知って戦いたい
やっはろラリホー
世界観設定が気になるチスイです。
先日のPLLにてパッチ5.3からは実質的に新生時代のアライアンスレイドであるクリスタルタワーシリーズの踏破がメインシナリオに組み込まれる(正確にはクリアしてないと先に進めないようになる)という事が発表されました。
正直、漆黒の時点でやれていればよかったんじゃないかなと思う反面PLLで説明されたように現時点でも様々な進行度の人がいる事、そしてシステム的な部分でも負担が大きかったんだろうなぁと思います。
そんなわけで再度注目を集めるクリスタルタワーシリーズなんですけど、世界観設定が好きなボクとしては物足りない部分が1つ!
それが戦っているボスが明らかに意味深なキャラクター達なのにそのバックボーンが分からない事!
IDでも初見でカットシーンなんかを飛ばしてしまうと「一体何と戦っているんだろう?」となるわけですけど24人参加するアライアンスレイドだと尚更この傾向が強くなるんですよね。
しかもFF14にはこれまでのFFシリーズからのオマージュなんかもけっこう多くてシリーズでプレイしている作品はあまり多くないボクなんかはわりとおいかれがち!
というわけで今回はクリスタルタワーシリーズの中でも特に大きく関わっているアラグ帝国に関連するボスキャラクターについて世界観設定的な観点から色々見ていこうと思います。
そもそも彼らは何なのか?~簡単にアラグ帝国の歴史をまとめてみる~
まず前提となるお話なんですけど彼らはアラグ帝国の末期に生まれた存在です。
元々ハイデリンには第二星暦時代、第ニ霊災を乗り越える際に力の中心となった神官・魔道士を指導者とした宗教を中心とした宗教国家が成立していました。そして第三霊災はこれらの宗教国家の衝突が原因で発生します。
この事から第三星暦では魔法などによらず「人の才能」を見て指導者を決めるようになります。その中で頭角を現したのが「ザンデ」でした。
ザンデは第ニ霊災のきっかけになったという理由で排他的な扱いをされていた魔道士らも1つの武力として積極的に採用する事で勢力を広げます。そうしてザンデが皇帝になってアラグ帝国が成立していきます。ちなみにこのアラグ帝国、成立したのはエオルゼア!
そしてエオルゼアを統一した頃にザンデが亡くなり、ザンデの子孫が皇帝としてアラグ帝国をどんどん広げていき東進、現在はガレマール帝国が収める北州も収めるなどしていきます。時代はアラグ帝国黄金時代。
でも繁栄があれば衰退もあるわけで……
広がりすぎた領土は徐々に腐敗+皇帝の権威が下がるのWパンチを受けて徐々にアラグ帝国の栄光に陰りが見え始めます。
この頃に現れた孤高の魔科学者「アモン」
アモンは「今のアラグ帝国に足りない者は絶対的な指導者である」と考え、アラグ帝国建国の祖であり最高の指導者であるザンデ本人の復活(文字通り「死者の復活」を目指す)研究を開始、加えてその研究にはザンデ復活後、永劫にアラグ帝国を繁栄させる為に「不死化」の研究も含まれる事になります。さらにザンデにより強い肉体を提供する為、肉体の巨大化などの研究も含まれていました。(古代アラグ帝国人が皆古代人のように身体が大きいわけではなくあくまでも後天的なもの)
そしてこの研究は多くの被験者から得たデータによって完成、ついにはザンデを復活させる事にも成功します。
この研究の被験者となったのがアライアンスレイド:クリスタルタワーに登場するアラグ系のボス達になります。
クリスタルタワーシリーズに登場するアラグ系ボス
古代の民の迷宮4ボス:ティターン
アラグ関連の人物で最初に登場する事になるのが3つあるアライアンスレイドの最初「古代の民の迷宮」の最後のボスとして登場するティターンです。
アラグ帝国の末期、腐敗した帝国を変えるべく革命が叫ばれるようになります。この革命で革命軍側からは「英雄」、アラグ帝国軍側からは「悪鬼」と呼ばれたのがティターン!
そんな革命軍の英雄だったティターンは仲間の裏切りにあってアラグ帝国軍の捕虜になります。アラグ帝国からすれば革命の志を挫く意味でも大きなティターンは当然、極刑に処される事になります。
そしてティターンの死体はアモンの研究に利用され、復活&不死化を施されて古代の民の迷宮の防衛に利用される事になります。
シルクスの塔1ボス:妖艶のスキュラ
シルクスの塔で最初に戦う事になるボス妖艶のスキュラ。
彼女はアラグ帝国末期の「魔道士団」の団長を務めた人物!いわば帝国末期を支える女傑と言える人物で優秀なだけに同じ帝国にあっても異端な存在とも言えるアモンとは政敵であり犬猿の仲。
そしてアモンの奸計にハマって死亡したスキュラは不死化の実験体にされてしまいます。
悲惨な運命を辿る事になったスキュラですが悲惨なのは実験後も続く事になります。
元々犬猿の仲だったアモンはスキュラを不死化する際、彼女が嫌っていた犬と合成した上で不死化させてしまうのです。
(このエピソードを知っていると彼女が倒れた時のメッセージの意味が分かる)
シルクスの塔2ボス:不壊のガーディアン
スキュラに続いて戦うシルクスの塔2ボスの不壊のガーディアン。
彼は元々アラグ帝国の皇室に仕える近衛師団の将軍の出身。
ただ彼がティターンやスキュラと決定的に違うのは自ら望んで不死化実験の被験者になった事!
ザンデの熱心な信奉者だった彼は永遠にザンデを守る存在になる為に自ら命を差し出したのです。
ただし実験自体は成功しますが彼の精神は崩壊してしまいます。
これはボクの考察ですが、ティターンやスキュラはアモンの復活&不死化研究の完成前の成功例であるのに対し不壊のガーディアンに関しては研究の完成後、ザンデ復活後に被験者になったと考えられるのではないでしょうか?
シルクスの塔3ボス:奇才のアモン
シルクスの塔3ボスの奇才のアモンは、ここまでに何度も名前が登場している魔科学者アモンその人!
アモンは自らも不死化実験の被験者にしてまで実験を完成させた。
ザンデ復活後は腹心的な存在となっている事も伺えます。
ちなみにクリスタルタワーを停止させたのもこのアモンの力によるものです。
シルクスの塔4ボス:始皇帝ザンデ
そしてシルクスの塔の4ボスである始皇帝ザンデ。もちろんアモンによって復活させられたザンデその人です。
アモンの不死化実験により復活したザンデは自らに忠誠を誓う近衛師団を率いて(おそらく不壊のガーディアンも含まれる)時の皇帝を殺害し自ら再び皇帝位につく事になります。
野望は世界征服であり復活後には南方大陸メラディシアに攻め込むなどその野望を遺憾なく発揮していますがこの人がヤバいのはその吸収力と貪欲さ!
ザンデが死んでから、アモンによって復活させられるまでの間には1000年以上の時が流れており、その間にはアラグ帝国を支える魔科学も急激に発展している。
ザンデはその発展した技術を復活から僅かの間に把握して利用出来るレベルにまで理解している。元々復活前にも自ら魔法を習得するなどの一面も持っていた事から相当な吸収力を持っていた事が分かる!
ちなみに古代の民の迷宮、シルクスの塔で構成される「クリスタルタワー」はザンデが復活してから建設されたもの!
リンクしている気がするガイウス率いる第XIV軍団とアラグボスの関係
こうして追ってみると新生編のボスキャラであるガイウス、及びガイウスの幹部と共通点が見える。
みんな大好きリットアティンよろしくザンデに絶対の忠誠を誓う肉体派の不壊のガーディアン
ネロよろしく魔科学の知識でザンデを支えるアモン
紅一点の存在であるリウィアとスキュラ
そう考えるとティターン的な存在と言えるのは「ヒカセン」であり、仮に新生編でヒカセンがガイウスに敗れるなんて未来があれば、その先はアラグ帝国のようになっていたのかも知れないなんて、、、妄想です。
あれこれってザンデよりヤバいのはアモンでは???
よく吉Pは「アラグ帝国のヤバい事は大抵コイツ(ザンデ)のせい」って言いますよね?確かにザンデがやった事ってとんでもない事なんですけど、このプロフィールだけ見るとザンデよりアモンの方がヤバい奴なんじゃないの?って思ってしまいました。
死者を復活させる為に研究には失敗はつきものであくまでもティターンやスキュラ、ガーディアンは研究の成功例(ガーディアンに関しては上でも考察したように完成後に被験者になった可能性もありますが)その裏には当然数多くの失敗例もあるはずで、犠牲者も多数です。
実際今回メインで参考にした資料である世界設定本にも
「自身の政敵や反乱に与した罪人を実験体として利用し技術を蓄積したあと、皇族や忠臣達、果ては自分自身さえも実験の材料として研究を完成させたのだった」
Encyclopaedia Eorzea
と記載があるので相当数の実験が行われていたんじゃないかと推察出来ます。
アラグ帝国の外にとってはザンデが内部ではアモンが恐れられていたんだろうなぁと。
もちろんそんなアモンが仕えている事も含めて「ザンデへの畏怖」になるのかも知れないですけど。
というわけで今回はクリスタルタワーシリーズに登場するアラグ系ボスのバックボーンについてまとめてみました!
こういうのを知った上で戦うとまた違った見方が出来るんじゃないかなと思います。
今はどうしてもクリスタルタワーって駆け抜けるモノになっている印象もありますけど世界観的にはかなり作り込まれているものなのでそういった面にも注目しながら遊んでみてはいかがでしょうか?
ではではーアジントタ(良い夜を)