壮大なストーリーになったグ・ラハ・ティアの物語
やっはろラリホー
世界観考察好きのチスイです
漆黒編も完結したという事で随所で感想を言い合う場面があるんですけど、新生編から長い長いストーリーであっただけに忘れてたりする所も多いし理解しにくい部分もあるんですよね!!
というわけで今回は壮大なグ・ラハ・ティアの物語を時系列順にまとめてみました!
今回の記事はボクのブログ史上でも非常に幅広い範囲のネタバレを含みます。メインシナリオはもちろん、クロニクルクエストやレイドシリーズなどにも及ぶので気になる方は一通りのコンテンツをプレイした上で読む事をオススメします。
序章:シャーレアンの賢人グ・ラハ・ティア
グ・ラハ・ティアは元々シャーレアン・バルデシオン委員会のメンバーとして登場します。
見た目的には行動を共にする事になる聖コイナク財団のラムブルースの方が年上ですが立場的にはグ・ラハ・ティアの方が上であり、彼はクリスタルタワーを調査する「ノア調査団」の名付け親となり監視役として同行する事になるのです。
グ・ラハ・ティア最大の特徴といえるのが右目に受け継いだ通称「紅血の魔眼」(又は「皇血の魔眼」)と呼ぶオッドアイである事です。
当初はこの目についてはグ・ラハ・ティア自身も把握していませんでしたが、実は「紅血の魔眼」はアラグの皇族の血を受け継いだ証です。しかし何代にも渡って皇族以外の血が混ざった事でその血の力は弱くなっており、片目にだけ現れる不完全な物になっていました。(それでも血の契約の効果は残っていて暗闇の雲の攻撃が無効化されるなどしている)
そして皇族のクローンとしてクリスタルタワーと共に眠っていたウネとドーガから血を分け与えられる事でグ・ラハ・ティアはクリスタルタワーを制御する力を手に入れます。(ここでオッドアイから両目が「紅血の魔眼」に変わる)
ヒカセン、シド達と共に闇の世界から帰還したグ・ラハ・ティアはクリスタルタワーの技術(=アラグの技術)が現在のエオルゼアでは到底及ばない力を持っている故にその力を悪用されないようクリスタルタワーと共に眠る道を選ぶ事になります。
ここまでが2.xアライアンスレイド「クリスタルタワー」で描かれる顛末です。
目覚めた先は……第八霊災が起きた200年後の未来
グ・ラハ・ティアの願いに従い、技術を持ってクリスタルタワーの封印が解かれたのは200年後の未来でした。
そこはエオルゼア同盟軍とガレマール帝国の戦いの中で使用された「黒薔薇」の影響で「第八霊災」が起きた世界です。この第八霊災で暁の賢人、そしてヒカセンは死亡してしまいました。
そんな中で生き残っていたのが黒薔薇の使用時、ザ・バーンにいた事で被害を免れたシド率いるガーロンド・アイアンワークスのメンバーです。
(※ここで生き残ったシド達はクリスタルタワーシリーズはもちろん、蒼天のレイドシリーズ「アレキサンダーシリーズ」紅蓮のレイドシリーズ「オメガシリーズ」を代表する既に実装されているシドが関わったコンテンツの経験はしているという設定です)
シド達は霊災が起きる仕組みが世界統合にある事、第八霊災が発生した際に統合された世界が第一世界である事を突き止めます。そして第八霊災を発生させない為、第一世界を救おうと考えるのです。
シド達は理論を完成させる所までは漕ぎ着けますが、そこで寿命を迎えてしまいます。シドは死ぬ間際理論については次世代に受け継ぎながらも実行に移すかどうかは「任せる」として息を引き取ります。
以降ガーロンド・アイアンワークスは世代を変えながらもシドの残した理論を実現するべく行動を続けます。そこには希望がありました。
ちなみにシドが理論を確立した時点で過去を変えても第八霊災が起きたこの世界のは変わらない可能性がある(タイムリープもので扱われるタイムパラドックスに相当)事も分かっていました。
それでもガーロンド・アイアンワークスのメンバーは「過去を変えるくらいの力がなければこの世界では生きていけない」として「第八霊災が起きなかった世界」を作るべく奮闘する事になります。
シドの理論はヒカセンと共にした2つの経験が元になっています。1つは次元を超越する経験をした紅蓮レイドシリーズの「オメガシリーズ」での経験、そしてもう1つは「時間を跳躍する」という経験をした蒼天レイドシリーズ「アレキサンダーシリーズ」での経験です。
そしてそれらの理論を実現する為に必要な膨大なエネルギー源として用いられる事になったのがエネルギー収束機としての機能を持つ「クリスタルタワー」でした。
そして第八霊災から200年後、ガーロンド・アイアンワークスが18代会長にまで引き継がれた頃、ついにクリスタルタワーの封印を解く事に成功。グ・ラハ・ティアが目を覚ましました。
グ・ラハ・ティアは眠りに付く時ヒカセンとある約束をしていました。それは「目が覚めたら真っ先に貴方(ヒカセン)の痕跡を探す」というものです。そして奇しくもヒカセンの物語は「蒼天のイシュガルド」(エドモン・ド・フォルタンが残した蒼天時代のヒカセンの冒険を書き記した回顧録)という形で残っていました。その他にも亡国の歴史の中、人々の記憶の中にもヒカセンの冒険録は「希望」として残っていたのです。
それがグ・ラハ・ティアのヒカセンへの憧れの感情をより強くしていきます。
グ・ラハ・ティアはガーロンド・アイアンワークスに加わり彼らの思い描いた「第八霊災が起こらなかった世界」を作るべく行動を開始。
シドの残した机上の空論を完成させます。別世界に渡る「世界跳躍」に加えて過去に渡る「時間跳躍」を同時に行うこの方法はもちろん実行した例などなく、理論上は問題なくとも何が起こっても不思議ではありません。
しかもクリスタルタワーを制御出来るのはグ・ラハ・ティアだけであり、実行に移せるのはグ・ラハ・ティアだけなのです。
実際転移には成功したものの、想定とは違う結果になっています。
元々グ・ラハ・ティアと仲間達の設定では第一世界が統合される直前に飛ぶ予定でした。しかし実際にグ・ラハ・ティアが飛んだのは第一世界が統合される100年も前です。グ・ラハ・ティアにとって想定外の事態でしたが第一世界の状況もあり、「ヒカセンを第一世界に呼び寄せる」必要がありその準備期間として使われる事になりました。
そして水晶公へ
グ・ラハ・ティアにとって課題はヒカセンを呼ぶ事だけではありません。
長い期間を生きる術を身につける必要があったのです。そこで行われたのが自身をクリスタルタワーの一部とする事です。クリスタルタワーと一体化したグ・ラハ・ティアの身体は水晶に侵食されていきます。(これがグ・ラハ・ティアが水晶公と呼ばれる要因になる)
結果的に長い寿命を得た代わりに食欲や睡眠欲といったある種の「人間らしさ」を失う事になります。
長い年月をかけてなんとか「他者を召喚する術」を作り出す事に成功したグ・ラハ・ティア。当初はずばりヒカセンその人だけを呼ぶ予定でしたが、ここでも1つ失敗が起こります。ヒカセンに近しい存在である暁の賢人を誤って呼んでしまうのです。しかも誤って呼んでしまった故に「魂」と「記憶」だけを呼んだ状態になってしまい、「肉体」は原初世界に残された不安定な状態になってしまいました。
加えて第一世界と原初世界の時間の流れの問題により、最初に呼ばれたサンクレッドは5年、次に倒れたウリエンジェとヤ・シュトラは3年、最後に倒れたアルフィノとアリゼーは1年、ヒカセンより早い時間軸に呼ばれる事になりました。
そしてようやくヒカセンを呼ぶ事に成功。しかもヒカセンだけはしっかり「魂」「記憶」「肉体」全てを召喚する事に成功します。この差がヒカセンだけが第一世界と原初世界を事由に行き来出来る要因になっています。
とはいえヒカセンを呼び出した際も完全に成功したわけではなく、呼び出す位置にズレが生じていたりしますが(元々は水晶公の部屋に呼ぶ予定がレイクランドに放り出される事になった)
グ・ラハ・ティアは当初、ヒカセンに大罪喰いから溢れる光を吸収させつつある事を計画していました。それはヒカセンが全ての大罪喰いを倒し光を吸収し終えたらその光を奪って次元の狭間で自身の身体ごと消滅させるというものです。
もちろんこれはグ・ラハ・ティア自身の身を犠牲にした作戦であり、同時にこれを行う事で召喚者がいなくなった事で暁のメンバーも原初世界に戻れる予定でした。
しかし奇しくもアシエンさえ持ち得なかった時間の超越術を持つ事でその行動はエメトセルクによって阻止されます。
ヒカセンがエメトセルクを倒した後もその方法を用いる事は暁のメンバーからも反対され別の方法を用いる事になります。
水晶公はグ・ラハ・ティアへ
別の方法として用いられる事になったのが「魂」と「記憶」を封じる魔具「ソウル・サイフォン」を用いてヒカセンに運んでもらうという方法です。
元々ヒカセンは自身の所有物という認識ができれば道具も自由に持ち運ぶ事が出来る存在であるが故に可能な方法でした。
※余談ですがヒカセンが原初世界から持ち込んだものが第一世界でも一部流通を始めているようです。
ベーク・ラグの協力も得てソウル・サイフォンの研究をするグ・ラハ・ティア。
その時の研究には自身の「魂」と「記憶」を用いて行っていました。しかしここにエリディブスが目をつけます。
ソウル・サイフォンがエリディブスに取って都合が良かったのは触媒としてグ・ラハ・ティア自身の血(=アラグの皇族の血)を使っていた事にあります。
ソウル・サイフォンを奪えば「アラグの皇族の血」と操作方法を記憶した「水晶公の記憶」が手に入る状況が生まれ、それはつまりクリスタルタワーの制御権を得る事にも繋がったのです。
ソウル・サイフォンを奪ったエリディブスはクリスタルタワーの力を用いて、異世界から光の戦士の幻体を大量に呼び寄せました。これはクリスタルタワーに大きな負担をかけ、クリスタルタワーと一体になっているグ・ラハ・ティアの身体にも影響を与えます。
身体の結晶化がこれまで以上に侵食するようになってしまったのです。
しかしヒカセンをエリディブスの元に送り出し、エリディブスが敗れると最後の力を用いてエリディブスを封印、ほぼ同時に肉体の限界を迎えてしまいます。
「肉体」の結晶化が進む中、グ・ラハ・ティアは自身の「本当の願い」をヒカセンに打ち明けるのです。
グ・ラハ・ティアの肉体が結晶化した(=結晶化しただけで消滅したわけではないし魂も記憶もそこに存在する)事によりある種第一世界に定着した事になりました。
そしてヒカセンは暁の賢人の「魂」と「記憶」を封じたソウル・サイフォンと共にグ・ラハ・ティアの「魂」と「記憶」を原初世界に持ち帰ります。
そして第一世界でエリディブスがそうしたようにグ・ラハ・ティアの「魂」と「記憶」の力を用いてクリスタルタワーの封印を解除、原初世界で眠っていたグ・ラハ・ティアに水晶公としての記憶を統合する事に成功したのです。
ここが分かりにくい?グ・ラハ・ティアの「魂」と「記憶」と「肉体」
グ・ラハ・ティアの物語において重要な要素になってくるのがグ・ラハ・ティアの「魂」と「記憶」と「肉体」の扱いです。
そもそも「第八霊災が起きた未来の原初世界」から「第一世界」に渡る際のグ・ラハ・ティアは「魂」「記憶」「肉体」全て揃った状態で渡っています。
ただヒカセンがエメトセルクを倒し「第一世界が統合される未来=第八霊災が起きた未来」を変えた為、「ヒカセンが生きる原初世界」と「第八霊災が起きた未来原初世界」は別世界になってしまいました。
ヒカセンや暁の賢人は元々「ヒカセンが生きる原初世界」から来た存在でありソウル・サイフォンでの移動は「帰るだけ」であり、分離していた(第一世界にあった)「魂」「記憶」と(原初世界にあった)「肉体」が再結合するだけなのに対し、グ・ラハ・ティアの場合「ヒカセンが生きる原初世界」と「第八霊災が起きた未来原初世界」は別世界である為、同じ方法を用いて世界を渡る事が出来ません。
しかも「ヒカセンが生きる原初世界」にはクリスタルタワーシリーズで眠ったグ・ラハ・ティア自身がその時点での「魂」「記憶」「肉体」を残した状態で存在しています。
この2つの要因がグ・ラハ・ティア自身がそのままでは原初世界に渡れない要因になっています。
そこで用いられる事になったのがソウル・サイフォンに封じた「魂」と「記憶」だけを原初世界のグ・ラハ・ティアに統合するという方法です。
メインシナリオの中でも描かれたようにFF14において「魂」と「記憶」は別種の扱いを受けています。「魂」を封じる事が出来る白聖石をベースに「魂」と「記憶」を封印出来るようにしたのが「ソウル・サイフォン」になります。
元々暁の賢人の「魂」と「記憶」を運ぶのが主目的ではありますが、このソウル・サイフォンを用いればグ・ラハ・ティア自身も渡る事が出来るのです。
とはいえ他とはパターンが違う為、どうなるかは分からないというのが現実でした。
しかしヒカセンは第一世界のグ・ラハ・ティアが最後に残した「本当の願い」を叶えるべく統合する為に走ります。
結果グ・ラハ・ティアは「未来原初世界」及び「第一世界」での「魂」と「記憶」は「原初世界」でのグ・ラハ・ティアの「魂」と「記憶」に結合され、肉体は「原初世界」そのままに記憶などは第一世界での経験をしたままという暁のメンバーなどと同じ状態に落ち着く事になります。(ありていにいえば「精神年齢は100歳を超え、肉体は若いまま」と言った状態でしょうか。これは暁のメンバーにも言える事ですが)
これからのグ・ラハ・ティアはどうなっていくのだろう
新生・蒼天・紅蓮・漆黒という長い時を経て暁の一員となったグ・ラハ・ティア。
壮大なストーリーの総決算を象徴するようなキャラクター性で人気キャラクターになりましたね。ずっと冒険を共にしている暁のメンバーとはまた違った役割が与えられる事になるんでしょうか?
何気にまだ描かれていないシド達との再会なども楽しみにしたい所ですね!グ・ラハ・ティアはシド達がクリスタルタワー以降に経験した事も伝え聞いた形とはいえ知ってるわけですし!
また今後の展開次第では主要なコンテンツには必ず1人派遣される事になりがちな暁のメンバーというような立ち位置になるのかもしれないですね!(バハシリーズのアルフィノ・アリゼー、アレキサンダーシリーズのヤ・シュトラ、エウレカのクルル、エデンのウリエンジェ・サンクレッドなどわりと出張しがちな暁のメンバーも多いですし)
フェイス的にはリーンの代わりに入るんでしょうし……世界観的にも、システム的に気になる所!今後も注目の1人になる事は間違いないでしょうね!
というわけでグ・ラハ・ティア物語を時系列にまとめてみた!でした!
ではではーっ
アジントタ(良い夜を)