はじめに
やっはろラリホー
今回はドイツで行われているgamescomのFF14ステージで行われました吉Pと世界観設定班でシナリオライターの織田万里さんによるQAセッションの内容をまとめました。
今回も放送を見ながらのまとめになるのでニュアンスに違いがある場合がありますがご了承ください!
以下QとA
水晶公、エメトセルク、バウスリーとキャラクターを作っての物語を作るのはどれだけ楽しかったですか?
織田:これらのキャラクターに限らずシナリオを書くのは楽しい。上記の3名は基本的にイシカワナツコが組み立てたキャラクターなのでズレを起こさないように意識した。
水晶公はクリスタルタワーと一部になった際に加齢は止まったのですか?
織田:シナリオをクリアした人は素顔を見たと思う。それが答えです。
ヒカセンの元の姿についてエメトセルクの姿、ヒュトロダイウスとの会話以外にヒントはありますか?
織田:あるかないかならある。これ以上はここでは言及しない!
吉田:ネットで予想されているヒカセン=ヒュトロダイウス説はないです。
零災が起こる度、全ての生命体の魂が統合されているの?それともヒカセンを含む一部のキャラクターだけ?
織田:全ての魂が統合されている。
FF14の世界観の中にヴィエラとロスガルの設定を馴染ませるのに苦労した点はありますか?
織田:ヴィエラは松野さんともやりとりしてFF12の設定を基本的に踏襲したので苦労していない。
ロスガルは突然登場した印象にならないように既に名前だけでていた地域と絡ませたり紅蓮秘話などで描くように意識した。
ランジートの強さは罪喰いからも強さを得ていたのですか?それとも彼自身の力ですか?
織田:使い魔から力を得るランジート独自の戦闘スタイルで罪喰いから力は得ていない。
ランジートは元々ノルブランドの外にルーツを持つ武術を受け継ぐ子孫という設定があり、命名規則なども他のヒュムと変えている。
古代人の容姿ははエメトセルクが作った都市の演出的なイメージ?それとも当時もそうだったの?
織田:幻影のように見える点を除けば当時を再現した形、当時のアーモロートもローブに仮面という姿をしていた。
吉田:勘違いがあるがアシエン=古代人ではない。
顔などがどれも一緒に見えるのは幻影によるもので本来の古代人はちゃんと顔立ちなどもあった。本当はちゃんとした顔があった!エメトセルクがヒカセンを過去の姿に見るシーンも実はマスクが違う!
アシエンの姿も当時の流れを模したもの。
アシエンや古代人の名前のルーツはギリシャ神話?
織田:そもそもヒュトロダイウスはギリシャ神話ではないよね?
ただ今回登場した名称にギリシャルーツとしたものが多いのも事実です。
吉田:それって理由はあるの?
あるけど詳しく語ると不味いやつ、、、
アシエンのバックストーリーはいつから温めていたのですか?
織田:設定自体は旧FF14からあった(アシエン自体は旧FF14にも登場していたし)
ただ全ての設定が一度のタイミングでかっちり決まったわけではないので「いつ」と言われると分からない。
吉田:蒼天などで打ち切りになる可能性も当然ある中だったのでぼんやりと流れを決めていった。紅蓮を作る段階くらいでこれは大丈夫だろうと細かく決めていった。
織田さんもイシカワナツコさんも過去のセリフなどをしっかりと調べ記憶し過去のセリフが嘘にならないように意識して書いてくれている!2人のスキルは本当に高い。
ラハブレアの真の名前はなんですか?
吉田:NEXT!
エリディブスはラハブレアを「独特である」と表現したが立場的な発言なのか、エメトセルクのように低く評価してるのか?
織田:エリディブスについては今後描く事になると思う。ちょうど今そのプロットを吉Pにチェックしてもらっている最中なのでそれ次第。
吉田:この先に関わる部分なので詳しくは言えない。ただエメトセルクもエリディブスもラハブレアを低く評価しているわけではないと思う。ある意味尊敬している。エメトセルクの「擦り切れる」というセリフは「吉田働きすぎ」と一緒。
敵だったガイウスを味方として再登場させる事にした決定は経緯は?
織田:クエストを絞ればエスティニアンという事例もあるがエスティニアンの場合はイシュガルドという存在を伝える為だった。ガイウスに関しても同様でガレマール帝国についてより深く描く為に再登場させる決定となった。
吉田:新生編のラストを作っている段階で「ガイウスはこれで死んだのか」について議論し、生きている事になっていた(何かしらの形で再登場させるつもりだった)
ガレマール帝国の女性キャラが描かれていないのはなんで?
織田:男性だけが描かれているのは偶然で、王族は奥に籠もっているわけではない。ただヴァリスの妻についてはゼノスの出産直後に死んだ設定があるので登場する事は難しいと思う。可能性があるとしたらサイドストーリーかな?
吉田:サイドストーリーと言えば漆黒でも漆黒秘話が公開されていくのでそこでも楽しめるはず。
アシエン・ナプリティウス戦でクリスタルタワーやハイデリンの壁画が見えるがアシエンはどんなつもりで描いたの?
織田:あれはアシエンが描いたわけではなく世界が分かたれた後に描かれたもの。
アシエン絡みで結晶を良く使うのはハイデリンにおけるマザークリスタルのようなクリスタルがゾディアークにも存在するのでその為。
アルテマウェポンのサビクとは?なにか分かる時はくる?
織田:秘密。ただ黒聖石サビクについては今後のストーリーで触れる予定。
ジョブのストーリーで語られた背景と現状のジョブ調整とがズレがあるジョブがあるが今後の対応などは考えていますか?
吉田:おっしゃる通りでとても難しい問題だと認識していて現状目を瞑ってしまっている部分ではある。ストーリーの再調整をしてもジョブ調整をすればまた対応という形になるので現状答えが出ていない問題。
漆黒習得のジョブアクションのバックストーリーが語られる事はありますか?
吉田:基本的には1個前の質問と同様。吉Pも織田さんも設定はつけたいが現に今侍の「照破」を変更しようとしているように変わってしまう場合がある。その為漆黒ではそもそもつけなかった。
種族の部族についての設定がもっと知りたい。蛮族クエストのように「部族クエスト」などのようなクエストは実装できませんが?
織田:昔から開発では上がっている話ではある。しかし1つの部族だけをピックアップするわけにはいかずやるなら全部同時に!と考えている間にどんどん種族が増えていった現状になっている。
ムーンキーパーの命名規則について「第一星暦」から続いているとなっているものもあるがこれは原初世界から続いているものもありますか?
織田:ハイデリンとゾディアークの戦いがあってしっかりとは覚えていないけど何か重要そうな音をそのまま名字にしたという設定がある(壁画などの設定と同様の扱いになっている)
これまでも実世界の文明を参考にした例はあるが今後も予定はありますか?
織田:確かに新しい国などを考える時に参考にする例はあるが今後の事はネタバレになるから言えない。
吉田:先に調べられちゃうとね、、、?
シナリオを書く時の織田さんの執筆のプロセスはありますか?また1日にどれだけ作業していますか?
織田:あくまでも僕のスタイルであって万人に合うわけではないという前提で。
まずは「これは何の物語なのか」という根本を決める。この根本はできるだけシンプルに表現できるもの、1行で表現できるものが良いと思っている。
例えば蒼天の場合は「千年間続いた人とドラゴンの戦いを終わらせる為の物語」
ここから「何故人とドラゴンは戦うのか」などの「何故?」という疑問に対しての答えを用意していく
次にその答えを示す順番を決める。
次に答えを表現する為のキャラクターを決めていく。(イシュガルドの事情を語る為のエスティニアン等
1日の作業量に関してはどれだけ集中できるか、他の作業をしなくて良い期間を作っている。例えばですが蒼天の時は1日で10クエスト分くらい作っていた。
吉田:FF14は基本的にかなり長いスパンで決めているので拡張パッケージ発売直後に次の拡張パッケージのストーリーについて決める「シナリオ合宿」を行っている。
例えば漆黒の「第一世界を救う」というテーマを決めたのは2017年9月には決めていた。
それぞれパッチの作業をしながらイメージを膨らませ2018年3月に最終的なシナリオを決めるシナリオ合宿を行った。
この先のメインシナリオも織田さんとイシカワナツコさんの両体制で続くと思って大丈夫ですか?
織田:吉Pにクビと言われない限りは続く。ただ言えるのは表に出ていないだけで2人以外にもメインシナリオを書いているライターはいるよ?
吉田:今メインシナリオを書いているのは2人に合わせて中堅どころの2人がいる状態。2人の座を狙っているんじゃないかな?
織田さんに関してもイシカワナツコさんに関しても2人がなにかチャレンジをしたいと思った時には応援できる状況を作っておきたいと思っている。
世界設定本3の出版予定はありますか?
織田:出版の部門には伝えておきます。あれは書くのしんどいし印税もらえないし、、、
吉田:ゲーム業界であれだけいい設定を語れる場はないと思うよ?
織田:実はゲーム業界に来る前出版社で働いていた事あるけどハードカバーの本を出せた事はなかったので夢はかなった。
吉田:メインシナリオに影響が出ない範囲でやろう?
織田:しばらく検討します
最後に
色々気になるお話が多かった今回のQAセッション!今後の考察・創作に上手く繋げられたらいいなと思います!
というわけでQAセッションについては以上です!
ではでは!
アジントタ(良き夜を!)