定期的に話題に上がるFF14と利用規約のあれこれ
やっはろラリホー
どうしてもこの手の話には敏感になりがちなチスイです。
今回のテーマはズバリ著作権について!
はい、そこ!ブラウザバックしようとしない!大事な話なんですよ!
様々な分野に手を出している創作者の端くれとしてやはり常に気をつける部分だなと思う次第です。
以前スクリーンショットに関しては別ブログでFF14に限らない形ですがまとめているのでよければそちらも御覧ください。
そんなわけで今回はFF14における著作権について、特にFF14の規約についてあれこれまとめていきます。
FF14の規約について
そもそもFF14は創作云々の前にプレイする事に対しても含めて規約を設けています。
そしてその中の1つがFF14の情報(スクリーンショットだったり二次創作物だったり)を利用する事に対する「著作物利用条件」とされる規約になります。
今回触れるのはこの著作物利用条件規約です。
この規約には特定の条件下であれば特定の著作物に関しては利用していいよ!という条件を詳細に記した物になります。
例えばこのブログではFF14のスクリーンショットを使用していますがコピーライトを記載する事を条件にネット上での公開はこの規約で認められているので問題ないという事になります。
規約は禁止する為のものではなくむしろ許す為の物
ただこの規約よくよく読んでいくと分かりますが、「禁止する物」ではなく「こうしてくれれば使用しても構いません」と許す物を書いている事が分かります。
何故ならこの手の規約が一切ない場合においてもFF14に関する著作権は全て運営元であるスクエニにある為です。こうして規約に記してくれるのはユーザーコミュニティでの盛り上がりが結果としてスクエニにプラスを生むと判断されている為であり、条件さえ満たしてくれればスクエニが著作権で訴えるような事はしないよ!と教えてくれているのです。
対応が後手後手な理由
色々な物の使用を許してくれているこの規約ですが、いい意味で曖昧な部分、悪い意味で「抜け穴」的な部分というものも当然あります。
これはどんな世界のルールでも同じ事ですが、運営サイドが想定しない事をユーザーの誰かが行い始めるという場合は当然あるからです。
そうした場合は個別に対応に動いた上で後から規約に禁止である事を織り込むといった後手後手の対応をせざるを得ません。
規約にも記載があるようにスクエニサイドから依頼があれば使用を停止する必要があるという点は留意した上で使用する必要があります。
過去に運営が動いた例
FF14レシピ本「エオルゼアの料理」の販売中止
数年前の話になりますがとあるユーザーがFF14内に登場する料理のレシピ本を同人誌として販売。その後運営からの依頼で販売が中止になったという話がありました。
理由については推察しかされていませんが、製作者様は収益という観点からの中止を打診されたと推察しておられます。それ以外にも公式にも行える事柄であるという事から「公式の利益の阻害」という点に当てはまった可能性もあると言われています。
また当時とは規約が変わっていますがこの記事を執筆している2020年7月時点での規約における「有体物」という点に触れる可能性もあります。
(運営じゃないけど)ロングフォールMAD動画に祖堅さんが一言
こちらは比較的最近の事案として漆黒が発売してすぐの頃、IDの一つ「異界遺構シルクス・ツイニング」のBGM「ロングフォール」をFF14以外の動画と組み合わせて使用するMAD動画が流行った事がありました。
FF14以外でも定期的に見られるAという作品のBGMや主題歌と別の作品のOP映像などの動きが合っているというタイプのMAD動画だったんですが、FF14ではFF14のBGMを他の作品と合わせる事、逆にFF14の映像にFF14以外の曲を使う事はNGにしています。
この動画に関しては作者に直接スクエニが動く前にTwitterも多様しているサウンドディレクターの祖堅さんがボソッと指摘した事で意図的に避けられるようになり収束しましたが、収束されなければやはり動く事になったと推察されます。
動きやすい音楽系
上記の動画の件、そして規約を見ても感じる事ですが、その他の創作物と比較しても音楽系はかなり厳しいです。理由は明白で、音楽に関してはスクエニ以外の所にも著作権の権利が発生している場合が多い為と考えられます。
歌手の方を使っていればその人にも当然権利が発生しますし、FF14では過去作からのアレンジ曲も多いので原曲の方で個人単位で著作権を持っている場合もありますし、既に退社している方が関わっている場合もあるので権利関係が複雑になりがち!
その分他の媒体に比べて運営が動く事も多いにありえるので十分に注意する必要がありますね。
今後問題になりえる「有体物」の注意点
以前チェックした時には記載されてなかった記憶があるので比較的最近の事だと思われるんですが「有体物」へのご利用はできませんの文言。ここでいう有体物っていうのは文字通り現実世界に形がある物と捉える事が出来ます。上記でも紹介したレシピ本「エオルゼアの料理」なんかもまさに有体物に当たるものですね。
その他に怪しいと言われているのがコミュニティイベントなどへ参加する際に作られている方も多い「名刺」や長年グレーと言われ続けている「同人誌」なども有体物になるので今後何かしらのタイミングで何かがあるかも知れませんね(曖昧な書き方しかできないのですが)
特にFF14は最近グッズにも力が入っているので基本的には準備しているグッズを先にコミュニティにやられてしまうとっていうのがあるんだとは思いますが、そういう類のものではない有体物も注意した方が良いんじゃないかなと思います。
追記:スクエニがメテオマークを商標登録!
著作権関連で1つ大きな動きがあった事が話題になったので追記になりますが、スクエニがFF14を代表するマークとして多用している「メテオマーク」を商標登録した事が明らかになりました
FF14のゲーム内でも公式のマークとして使用されていたりしますが、主な利用先となっているのは公式グッズでしょうか?
これまでも創作をしてきたユーザーからは「むしろ取ってなかった事に驚き」と言われていますがこれも後手の対応の1つといえるかも知れません
というのも主に海外で多いようなのですが、リアルクラフトしたものにメテオマークを入れる人が多数いるみたいなのですよね
FF14を象徴するマークなので気持ちは分からないでもないですが、これをされてしまうと問題になるのは「公式グッズとの見分けが付かなくなる事」なんですよ
特にFF14最近は幅広い分野で公式グッズを発売している事、ファンフェスで話題になったギターや時計など大手メーカーとのタイアップ商品なども増えているだけにこれらの公式グッズがファンによる同人グッズと見分けられなくなるのは問題になってしまうんですよね
これはある意味で無言の警告とも言える内容なので創作をする上でメテオマークを入れる事は控えるようにしましょう!(これ守らない人が増えるとそもそもリアルクラフト禁止!なんて事にもなりかねませんからね!
その他関連する事案まとめ
キャラクタークリエイトは創作にあたるのか
FF14のようにキャラクタークリエイトが出来るゲームにおいて稀に問題になる事の1つがキャラクタークリエイトは創作にあたるのかという事。独創的なキャラを作っている人が他人に真似された!などという例が多いでしょうか。
ただ結論からいうとキャラクタークリエイトは創作とは言えません。何故ならキャラクタークリエイトは突き詰めた言い方をしてしまうと既に用意されている物を組み合わせているだけに過ぎない為です。
どれだけ独創的な見た目になっていてもそれは無数にあるパターンの1つに過ぎないのです。(あくまでも著作権・創作という観点で見た場合の話ですよ!)
それぞれのデータはFF14でいえばスクエニの3Dモデラーの方が作っているわけなのでそれを組み合わせる事による著作権は発生しないと言えます。
二次創作にも著作権はあるのか
これも気になる人が多いんじゃないかという話で、例えばFF14の二次創作をした場合、著作権はどうなるのかという話。もちろん大前提として一次創作元であるスクエニの著作権の中にあるという意識は必要なのですが、
「FF14のヤ・シュトラ(便宜上NPCにしていますが自キャラの場合も同様です)を描いたイラストを他の人に自分が描いたと主張された、無断転載など盗用された
という事が起こった場合、二次創作者だからと何も言う事が出来ないのでしょうか?
いくつかの例を調べてみましたが凡例や弁護士の先生によっても意見が分かれる所ですが1つの結論として言えるのは
「自分が描いた事に関しての権利は主張出来る」という場合が多いという事です。(あくまでも多いというだけで絶対ではないですが)
上記のイラストの例でいえば
「ヤ・シュトラの絵を真似しないでください!」というキャラに対しての主張は元々が二次創作であるという観点から通りませんが
「自分の描いたイラストを盗用しないでください」というイラストに関しての主張であれば著作権を利用して訴えを起こす事が可能であるという事です。
余談ですが、この例の場合、盗用した人をイラストを描いた人ではなく大元のスクエニが訴える事も可能なんだとか。
二次創作だから盗用されても涙を飲むしかないという事はないようなのでもし何か問題が起こった際には行動を起こす事を考えても良いかも知れません。
全てはスクエニの御心のままに
FF14の権利は基本的にはスクエニにあるのでスクエニがダメと言った事はダメですし、見逃されているからと言って何をやっても良いわけではありません。
ただ二次創作だから自分には何も権利がないというのも間違いで、描いた人にも相応の権利はあります。
どうしても規約という形式上、曖昧な部分もありますが逆に考えると許してもらえる範囲を示す物でもあるので二次創作をする上で必要な知識も意外と網羅されているので二次創作を少しでもする人はぜひぜひ定期的にチェックする事をオススメします!
ではではーアジントタ(良い夜を)